姨捨の棚田米
姨捨の棚田は、平成11年に全国で初めて棚田として国の名勝(国が指定する文化財の1つ)に指定されました。
指定名は、「姨捨(田毎の月)」です。
「田毎(たごと)の月」とは、大きさや形の様々な水田の広がる姨捨の棚田に、
月が移りゆく様子を表した言葉です。日中の雰囲気とは異なる絶景です。
その絶景の田んぼは一反一反の面積が小さい為、ほぼ手作業での田植えや収穫となります。
手間暇かけて人の手で作られた棚田米は、山間部特有の寒暖差などの条件で甘みと旨みが凝縮された美味しいお米となります。
田毎の月
松尾芭蕉や小林一茶が訪れ歌を詠み、歌川広重が浮世絵として田毎の月を描いたことなどによって姨捨の棚田は広く知られるようになりました。
現在では、全国放送で紹介されるなど、全国的にも有名な棚田となっています。
また、国の名勝指定と同じく平成11年には棚田百選に、平成22年には国の重要文化的景観に、令和2年には日本遺産に認定されました。
日本の農業の原風景として文化的景観の価値は高く評価されています。
これら数多くの認定を受けるまでには、先人が残した棚田を末永く残すために耕作者や保全団体の方々による努力の積み重ねがありました。
木島平産コシヒカリ特別栽培米
長野県の北部に位置する木島平村は日本一美しい森と言われるカヤの平高原を水源に豪雪地帯ということもあり
ミネラル豊富な雪解け水によって食味の高いお米を作ることができます。
その恵まれた環境の中でTANAKA FARMでは
『妥協しない』をモットーに日々、栽培管理に力を入れています。
長野おこびれゑびす堂と戸田農園さんとの出逢い
それは1杯のりんごジュースからでした。
「なんて美味しいりんごジュースなんだろう!」「ぜひ生のりんごを食べてみたい!」
それが長野県北信地区の高山村にある戸田農園さんと出逢うきっかけでした。
元々その地区は標高500m程で昼夜の寒暖差が大きく、日照時間も長いため、りんご栽培に最適です。
更に、山々に囲まれた傾斜地で水はけが良く、新鮮な水が果汁たっぷりで甘味酸味のバランス取れたりんごに育ちます。
その中で、戸田農園さんは「葉取らず」「除草剤不使用」「減農薬」「収穫タイミング」にこだわったりんご栽培をしていらっしゃいます。
ただ、収穫されたりんごの中には「色づき」「傷」により規格外となるりんごが出てしまいます。
特に「葉取らず」栽培は色づきにムラが多い傾向があります。味を重視して栽培しても、見た目により安値になり消費者にお届けできない…
そんなジレンマをかかえています。
規格外でも美味しさが変わらないりんごを、どうにか消費者に伝えたいとの思いから、オリジナルのりんごジュースを開発されていました。